● バンクーバー Vancouver 【ブリティッシュ・コロンビア州】
バンクーバーは、1年を通じて温暖で過ごしやすい気候から、留学先として注目が集まる都市のひとつ。古い街並みを残すガスタウンや旧来の倉庫を再開発したイエールタウンなど魅力あふれる街は活気がある。バンクーバーでは2010年冬季オリンピックが開催され、日本人留学生にも人気がある。
バンクーバーには中国人移民も多く、北アメリカ第2の規模の中国人コミュニティーがある。そのほか、インド系や日系人は、同州の経済・文化活性化に大きく貢献しているため、日本人留学生にとって過ごしやすい都市といわれている。日本文化を北米に紹介し、ビクトリアで客死した国際的な教育学者、新渡戸稲造を追悼した記念公園もある。
バンクーバー西部には、大学ランキング雑誌の発表で毎年上位校に選ばれるUniversity of British Columbiaがある。高等教育機関だけでなく語学学校の数も多い。
● トロント Toronto 【オンタリオ州】
カナダの東南、アメリカのニューヨーク州との国境近辺に位置するトロントは、カナダをリードする国内最大級の大都市。海外からカナダへ移住してきた人から生まれた人(市民)が人口の約半数を占め、「世界で最も多文化な都市」のひとつといわれている。大都市でありながら物価が安めで緑豊かな自然環境を有するため「暮らしやすい街」との評判が高い。
また、トロントではCNタワーや複合文化施設The Distillery Historic Districtなど、遊びにも事欠かない。University of Toronto は市内の中心部に位置している。
● オタワ Ottawa 【オンタリオ州】
オタワはカナダの首都。オンタリオ州とケベック州の州境に位置することから、イギリス系とフランス系の文化がバランスよく交わる都市である。国会議事堂を中心に、最高裁判所など政治・司法関係の機関が数多くあり、カナダの政治・経済の中心的役割を担っている。
オンタリオ州内には、University of Waterloo(所在地はウォータールー)、Queen’s University at Kingston(所在地はキングストン)など、大学ランキングでトップを競い合うような名門大学がある。
● モントリオール Montreal 【ケベック州】
ヨーロッパの古い街並みと新しいたたずまいが融合したモントリオールは、トロントに次ぐカナダの大都市。「アンダー・グラウンド・シティー」の別名を持つほど、地下街と地下鉄が発達した街でもある。
ケベック州はカナダで唯一、フランス語のみを公用語にしており、住民の約半数は英語とフランス語を話せるバイリンガルだといわれている。モントリオールは、英語とフランス語の両方を学びたい人の留学先としても人気がある。豪商マギルの遺産を基に1821年に創設されたMcGill University は、カナダを代表する名門大学のひとつ。
● カルガリー Calgary 【アルバータ州】
ロッキー山脈のすぐ近くの、大自然に恵まれた都市。カルガリーは、1988年冬季オリンピック開催地となったのをきっかけに近代都市へと生まれ変わり、現在も観光ビジネスに活気がある。アルバータ州の人口も、カルガリーと州都エドモントンに集中している。カルガリーには、University of Calgaryがある。
● ウィニペグ Winnipeg 【マニトバ州】
ウィニペグは、マニトバ州の南部に位置する州都。カナダ中央部の経済の中心地となっている。マニトバ州民の約6割がこのウィニペグ近郊で暮らしている。フランス系の住民も多いためUniversity of Winnipeg などの英語系大学のほかに、フランス語系の高等教育機関もある。
● シャーロットタウン Charlottetown 【プリンス・エドワード・アイランド州】
シャーロットタウンは、プリンス・エドワード・アイランド州の州都。『赤毛のアン』の舞台として有名な美しい島、プリンス・エドワード島は、カナダ発祥の地として知られる。プリンス・エドワード島にある大学は、シャーロットタウンに位置するUniversity of Prince Edward Island1校のみ。