情報の少ない国の教育事情について調べるときに役立つ資料やウェブの情報をまとめた。調査データが古い場合もあるので、複数のデータを読み比べること。
『諸外国の教育動向』文部科学省(明石書店)
毎年刊行されている諸外国の教育についての調査レポート。このほか、各国の教育動向をまとめた号や、1国の教育制度をクローズアップした号なども刊行されている。
『諸外国の教育統計』文部科学省
日本、アメリカ合衆国、イギリス、フランス、ドイツ、中国,韓国の教育状況を統計データによって示したもの。文部科学省のウェブサイトでダウンロード可能。
http://www.mext.go.jp/b_menu/toukei/data/syogaikoku/1352615.htm
『OECD インディケータ』経済協力機構(OECD)
経済協力開発機構加盟国を中心に教育機関での成果と教育・学習の効果、教育への支出と人的資源、教育機会・在学・進学の状況、学習環境と学校組織などについて、最新の指標が掲載されている。国際的視野に立った教育の現状や教育問題を考えるうえで役立つデータが豊富。日本語版の『図表でみる教育 OECDインディケータ』(明石書店)も刊行されている。
文部科学省のウェブサイトで概要と英語版が参照可能。
http://www.mext.go.jp/b_menu/toukei/002/index01.htm
『世界の学校 : 教育制度から日常の学校風景まで』(学事出版)
世界22カ国の学校制度、学校改革について解説した資料。アメリカ、フランス、ポーランド、マレーシア、メキシコ、フィンランド、ブラジルなど、幅広い国々の教育制度を紹介している。
国際協力銀行開発金融研究所が発表しているリサーチペーパー
国際協力銀行開発金融研究所の前身は、日本輸出入銀行海外投資研究所と海外経済協力基金開発援助研究所。両研究所の業務を継承し、国際協力銀行の調査・研究部門として設立された同研究所では、国際資金協力に関連するテーマの理論・実証研究、開発途上国経済の研究および開発政策の改善への知的支援、国際資金協力に関する知識・情報センターとしての機能を主な活動としている。そのため、ほかの機関にはない調査データがあり、留学に関連した事項として利用価値の高い情報もある。国際協力銀行のウェブサイトでリサーチペーパーが参照可能。
http://www.jbic.go.jp/ja/information
独立行政法人 日本学生支援機構(JASSO)
http://www.jasso.go.jp/
「留学生に関する調査」のページでは、日本人学生の留学状況に関する統計情報が公開されている。ウェブマガジン『留学交流』も無料公開されており、海外の高等教育事情や留学プログラム等に関する記事を読むことができる。
海外留学支援サイト
http://ryugaku.jasso.go.jp/
日本学生支援機構(JASSO)が運営する海外留学情報サイト。
『私がつくる海外留学』『海外留学奨学金パンフレット』日本学生支援機構
日本学生支援機構(JASSO)が発行する留学ガイドブックと海外留学奨学金情報をまとめたパンフレット。留学初心者のための準備方法や、基礎情報、留学経験者の体験記も掲載されている。
日本学生支援機構(JASSO)の海外留学支援サイトでダウンロード可能。
http://ryugaku.jasso.go.jp/publication/
国際交流基金
http://www.jpf.go.jp/
海外における日本語教育についての情報ページで、各国の教育制度が詳しく説明されている。各種データも豊富。
日本アセアンセンターのウェブサイト
http://www.asean.or.jp/
基本的には経済情報が中心だが、アセアン地域の最新情報を得るのに役立つ。統計集もある。
法務省入国管理局の統計『出入国管理』(通称「入管白書」)
出入国の状況をまとめた統計。法務省入国管理局が独自に編さんしているもので、年に1回発行される。日本に在留している外国人の職業や出身国などを調べるのに役立つ。かつては、出国日本人に関する渡航先別、目的別、期間別のデータもあった。現在は出国カードが廃止されたため、日本人の出国に関するデータの項目が少ない。法務省のウェブサイト「白書・統計」のページで過去のデータが参照可能。
http://www.moj.go.jp/
『海外在留邦人数調査統計』外務省
海外に在留する日本人数を、外務省が年に1回集計したもの。3カ月以上滞在している留学生・研究者・教師が各地域にどのくらいいるかが調べられる。外務省のウェブサイト「海外渡航・滞在」の「統計・お知らせ」のページで過去のデータが参照可能。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/