● 地理
ベトナムはインドシナ半島の東側に位置し、北は中国、西はラオスとカンボジア、南東は南シナ海と太平洋に接している。気候はモンスーンの影響を強く受け、高温多湿。南北に長い国土のため地域によって気候が異なる。
● 歴史と社会
約1000年にわたる中国による支配の後に、1883年にはフランスの植民地となった。1954年、フランスに対する独立戦争終結と同時に南北に分裂。1960年代初頭から1975年まで南ベトナムと北ベトナムとの武力衝突(ベトナム戦争)が起こったが、南北統一後、平和を取り戻した。1986年以降の「ドイモイ」(刷新政策)で市場経済が導入されたことなどにより、活気がよみがえった。1973年に日本との国交が結ばれ、現在では、アジア雑貨などのブームもあり、日本人観光客も多く訪れている。
ベトナム人の80%は仏教徒、8%はカトリック教徒である。宗教上のタブーが少なく、さまざまな食材を使った料理は日本人に人気だ。