● 地理
東南アジアの中央に位置する。国土面積は日本の約1.4倍。北部の山岳地帯を除いて高原と平野が大部分を占め、中央平野は東南アジア随一の穀倉地帯となっている。熱帯気候に属し、首都バンコクでは年間平均気温が29℃で、年間を通して高温である。南東海岸部は、南西モンスーンの影響から年間降水量が3,000mmを超える地域もある。
● 歴史と社会
タイは昔シャムと呼ばれ、13世紀中ごろから独立と王制を維持してきた。
タイ人の95%は仏教徒で、男性は一生に一度は仏門に入り、修行するのが習わしとなっている。タイではどこへ行ってもきらびやかに輝く寺院が目に留まる。首都バンコクの街の中でも、黄衣をまとった托鉢僧と擦れ違うことも珍しくない。また「ほほ笑みの国」といわれるだけに常に笑顔を絶やさず、口癖も「マイペンライ(気にしない)」。おおらかな国民性である。