● 地理
東南アジアの中心に位置するマレーシアは、マレー半島とボルネオ島の一部から成り立っている。マレー系、中国系、インド系、そして多くの先住民族で構成される多民族国家。それぞれの民族が持つ宗教、生活習慣が融合し、独特な文化を生んでいる。
マレーシアは熱帯性気候に属し、年間平均最高気温は31~33度、年間降雨量が2,000~2,500mmと多いが、長時間雨が降り続くことはなく、激しいスコールが降った後には気温も下がるため、しのぎやすい。
● 歴史
マラッカ王国から始まり、ポルトガル、オランダ、イギリスの統治時代を通じて、多民族社会が形成された。マレーシアは、東南アジア10カ国の中で、シンガポール、ブルネイに次いで国民の所得が高く、首都クアラルンプールには先進国の都市と肩を並べる活気がある。2030年までに民族、所得、地域間の格差を解消し、全国民が国の繫栄を共有する「SPV2030」を国策としている。
● 社会
イスラム教が国教であり、マレーシア人のおよそ6割はイスラム教徒。お酒は飲まず豚を使った料理は食べない、女性は肌の露出を避けるなど、イスラム教の教えに従って生活している。
日本とマレーシアは、親日家として知られたマハティール前首相の打ち出した「日本に見習え」という「東方政策」(Look East Policy)などの影響で、非常に友好的な関係だ。